【中学受験】【算数】先を見据えた指導とは

中学受験
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サピックス、マンスリー確認テスト解答速報(2022年)より、算数の先生による講評の一部を紹介します。

結局、真っ当に勉強した先生方の言うことは同じ

算数や数学をきちんと修めた先生方の思うことはきっと同じなのでは?と私は思います。動画は算数の先生の講評部分になります。時間まで一気に飛んで再生されます。

内容を文字に起こしますと、

上辺だけの解法の手順として丸暗記するのではなくて しっかり腑に落ちるところまで持っていっておく そうするとこのほんの少し、変えられた出題においても きっと安定した処理が取れるはず

と、仰っています。

でも、腑に落としているかどうか、分かりますか?

分からなくないですか?

上のように仰る先生方は少なくありませんが、では、実際に解法暗記なのか、それとも理解している(腑に落としている)のかをきちんと判別できているケースが一体どれだけあるか考えると、判別できていないケースがかなり多いように思うので、そこが個人的にどうしてももやもやしてしまうところです。

結局のところ、そうしなさいと言うだけで実際の「できるようにする取り組み」自体はご家庭様側に一任している訳です。その一番難しいところをお任せされても、うまくいかなくないですか?相当無茶なこと言っていませんか?そんな風に思ってしまいます。

大事だと言うのなら、ご家庭様任せにせずに普段からそこを指導しようよと言いたくなってしまいます。

ここまで指導する先生は少ない

先を見据えた指導とは理解することを促す指導であり、腑に落とすところを手助けするところが一番の根幹となります。ここが私が最も力を入れている箇所で、指導において一番難しくて効果の大きいところを丁寧に指導しているから成績が伸びて失速しない、という仕組みになっています。

解法暗記型の指導と真逆で手間が掛かる上に指導力が必要なので、実際にここを主軸に指導している先生は少ないですし、収入面を考えると、そんな指導を必要としない生徒さんだけ相手にするという企業戦略を取る方が賢明というジレンマがあります。結局、ここまで教えていらっしゃる先生方はどうしたって少数にしかなり得ない、そういうもののように思います。

安いことが全てという風潮が廃れていくとまた変わってくると思いますが、今の状況では質の高い仕事を正しく評価してもらえないという傾向があるので、丁寧な指導を受ける機会を手にするのはなかなか難しいと思います。

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