塾の使い方について、引用元の先生と私とで見解の異なる点がありまして。これは間違いなく成功例だと思います。
目次
これは成功例なのでは?
この子は週5でうちと家庭教師と他の塾を併用してる。
勉強できない重課金の子の末期って感じ。
物事を1人で整理する時間が無いんだと思う。
でもこれだけやってるとこのレベルの子でも定期テストは半分くらいの順位になるから、そのまま私立推薦で高校行って附属の大学に進学が安泰かな。— 愚痴講師 (@TYPFNJvx94LvMko) October 1, 2023
これは成功例でしょう。
問題の解き方については下の内容を。
中2の子が学校の英語のプリントやりたいって言うからやらせてたら「ここって不定詞の範囲だから全部to動詞の原形が答えですよね」って質問してきた。
よく見たら大問1の最初の問題は”want to”が答えで、to動詞の原形が答えに当てはまらず困ってたから解説したら残りの問題全部want toって書いてた。— 愚痴講師 (@TYPFNJvx94LvMko) October 1, 2023
(1)の答えを(2)以降の問題で全部書き写すような子に、平均点を取らせて大学に行かせられるなら間違いなく大成功です。塾や家庭教師を頼らなければ200点を取ることすらも怪しいでしょうから、これを成功と言わずとしてなんと言うのでしょう。
塾や家庭教師を使った時の成功とは?失敗とは?
本来、この水準の子に平均点を取らせようとすると、ちょっとどころではないほどキツイはずなので、ある程度以上は覚えられる素養があって、言われれば勉強する子なのだと思います。
そういう子にしっかり勉強させるために必要なだけの資金を使うことの何が悪いのでしょう。勉強を嫌がって平均点に届かないケースの方が圧倒的に多いでしょうから、そちらの点から考えても成功としか言えないと思います。
それだけやって平均点に届かないなら微妙と言えますが、中学の時に平均に届かなくても適切に指導していれば高校で爆上げすることも少なくありませんし、必死に頑張っても平均に届かない子だって少なくありません。だって、平均に届くのは全体の半数しかいないのですから。
週1授業程度で成果が出ずに怒りまくるとか、必要以上に負荷をかけてお子さんの人生そのものを狂わせるとか、そういう明らかなマイナス以外の状態に持っていけるなら、それはどんなものでも成功ではないでしょうか。
戦力を十分投じずに失敗するケースをあまりに多く見ている身としては、大変良い保護者様だとしか思えません。これで失敗だとすると、成功するのはあまりに難しすぎるのではないでしょうか。
良し悪しを判断する基準は、各々の背景に左右されるのかもしれませんね。
お金をかけてその学校?などと言われるのは心外
お金をかけてもいい学校に行けなかったことを失敗だと指摘するケースを意外と多く見かけるのですが、偏差値の高い学校に行かせることだけが目的の方々がそう指摘するのでしょう。世に半数いらっしゃる平均点を取ることが大変な方々が見えていないと思います。
勉強を頑張れるようにすること、自分を否定しないようにすること、未来の可能性を広げること、こういうことが学校外で指導を受けるそもそもの目的ではないでしょうか。
到達点が低い子ほど教育の価値が高くなりますので、義務教育の間くらいはしっかりと取り組ませて頂きたいと思います。
なお、こういう間違い方は意外と多いです
上でも引用しましたけれども。
中2の子が学校の英語のプリントやりたいって言うからやらせてたら「ここって不定詞の範囲だから全部to動詞の原形が答えですよね」って質問してきた。
よく見たら大問1の最初の問題は”want to”が答えで、to動詞の原形が答えに当てはまらず困ってたから解説したら残りの問題全部want toって書いてた。— 愚痴講師 (@TYPFNJvx94LvMko) October 1, 2023
問題そのものと向き合わず(読まず)、答えを丸暗記して書けばいいよねと無意識に思っている子はこういう答え方をしがちと思います。
私もよく見かけますが、改善まで持っていくのは改宗に匹敵するくらいの労力が必要じゃないかと思うくらいには難しいです。年単位で時間が掛かるのも当然と思います。
他人に何か指摘されて行動や考え方を変えてみるということをそれまでしてきていないと、どんな良い先生や塾の助言もなかなか取り入れられません。そこが教えていて難しいところだと思います。
戦力?の逐次導入は避けてほしい
対策に必要なだけの時間を頂けないと(十分勉強しないと)どんな塾や先生でも大体失敗しますので、コスパ云々言うのでしたら最初から保護者様がしっかり勉強して、小1に上がる前から働きかけて勉強させるべきと思います。
上手く行かないケースは指導側の助言を何も受け入れてもらえず、学校でも勉強せず、それなのに週1の授業で20時間勉強したのと同じくらいの成果を求められるようなケースが多いように思うので、今回引用した子のご家庭様なんて私には後光が差して見えるくらいに有難いです。
成果を得るために必要なだけの時間や資金を投じようとするご家庭様を批判することだけは避けて頂きたいと思います。希望と現実が乖離しすぎていて、それが問題行動に発展する場合だけは例外だと思いますけれども。
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