【中学受験】指導法による習得率の差はどこから?

中学受験
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どんなに良い授業をしていても習得率に差が出てくる理由を、
塾と家庭教師との違いはどこにあるかという視点から考えて
みたいと思います。

尤も、一番成果が出るのは集団指導塾&優秀な生徒さんの
組み合わせなので、それを否定するものではありません。

中学受験塾のとある授業内容

こちらの記事の授業を実際に行った場合について
少し触れてみたいと思います。

【中学受験】塾の授業はもう十分に洗練されています
少し前に具体的なノウハウを書かないってどうなの?という 記事を書いたばかりですが、それに反した良い記事を見つけました。 優秀な先生であれば何か指摘したいことが出てくるのかも しれませんが、私の視点では否定するところが見当たりません...

多分ここが塾と家庭教師との違い

塾の場合

塾では決まった時間で必要な内容を全部伝える必要があります。
生徒さんに十分な考える時間を与える余裕がなく、
答え方も考え方も全部教えてしまいます。
それは生徒さんに考えさせる働きかけにはなりません。

中学受験の高度な授業についていける子だけが考える能力を
習得していき、要領のいい子は回数をやり込んで暗記し、
理解できない子は置いていかれます。

集団指導において手厚い指導は物理的に不可能なので、
できることとできないことは分けて考える必要があります。
となると、多くの子が個別での指導を併用する必要があると
いうのは、当然といえば当然なのでしょう。

家庭教師の場合

算数の指導で大事なのは、理解する、考えるという感覚を育て、
自分で解いていけるようにする点にあります。

一番大事なこの感覚の育成の際に、対話を続けながら
ひたすら試行錯誤させることができる、というのが
家庭教師の最大のメリットだと感じています。

分からなくなっても教え直すことだってできますし、
何なら、1つの内容に3ヶ月かかっても問題ありません。
私が公立小の子に教えるのであれば、速さの単元の習得に
大体2年くらい時間をかけているくらいですし。

生徒さんが理解するという感覚を一度掴んでしまえば
そこからはあっという間なので、何の心配もいりません。
思考が必要な全ての内容に応用が効くわけですからね。

ですから、分かるまで待つという教育上最も重要だと誰もが
分かっているのにできていない選択肢を選べる家庭教師は、
使い方次第で本当に強いなと思う訳です。

中学受験はいろいろ難しくて

中学受験はその多くが時間との勝負になるため、時間を
与えて待つ指導をやりにくいというのが難しいところですね。

中学受験は人数が増えすぎて、暗記はダメだと言いながらも
結局ある程度以下の学力の子にやらせていることは丸暗記、
というように、建前が崩れてきているように感じます。
分量を減らしてじっくり取り組ませれば全然違うのですが、
受け皿が少ない今の状況では難しいのでしょう。

中学受験は人気があるのですから、もう少し定員を拡大しても
いいのではないかとも思うのですが。

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