【中学受験】成績上位者は凄いですね

中学受験
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少し落ち着いてきたのでつらつらと。

某Twitterでも分かるように、
中学受験といえば途中で音沙汰なくなるのが
定番なので、適度にボカしつつ。

今後どうなるかは分かりませんが、
かなりの好成績を残している子のお話です。

既にできている土台

言語能力が高く、それが故に言葉で考える力、
つまり論理的思考力もあるという生徒さん。
そして、勉強時間もしっかり取っているとなれば、
指導側ができることは自ずと少なくなります。

※勉強の土台を作るために血路を開く思いで指導している
 私からすればやることは減りますが、教えることが主目的の
 先生だとまた違うかもしれません。

解く様子を見ながら問題点を確認し、
都度説明させて思考が言語化できているかを確認し、
必要に応じて解説や説明を加える授業で完結してしまいます。

多くの方が思う家庭教師ってこういうものじゃない?という
姿かもしれませんが、こんな授業、どこで成立してるのって
いうくらい稀ですよ。

この子は間違いなく、URクラスです。
教えながらも、原石を壊さないかヒヤヒヤしています。

テキストと噛み合う素質

塾のテキストの指導方針(意図)と、
この子の素質がきっちり噛み合っているのが何ともはや。
この水準の子に焦点を当てていることは分かっていましたが、
テキストが想像以上に基本を徹底していて驚きました。

まあ、こういう生徒さんを集めて、
この水準で1つ1つ論理的に思考させていけば、
合格実績がエライことになるのも頷けます。

可能であれば、この水準に満たない子でもその後に
活かせるような勉強法を提案して頂きたいところでは
あるのですが、大変な割に頑張っても実績は地味なので、
塾として力をかける必要性が薄いんですよね。

分かりやすい合格実績ではなく、中身の実を重視する
ご家庭様が増えてくれば、また変わってくるように
思うのですが。

能力が高いと言っても

既に高い水準にある子ですが、
細かく見ていくと改善点は多数あります。

自分で1つ1つできるようにするのではなく
習ったものを使っていくという勉強法ですと、
理解のタイミングが後に回るので問題が付きまといます。

※個人的趣味を優先させるなら、学校の教科書を自学させて
 授業で質問を浴びせかける、私が理想とする授業をしたいです。
 真面目に教科書読んだって算数なら1冊1ヶ月掛からないですよ、
 この水準なら。理科なら1冊1日でしょう。

ただ、今の時点であれこれ説明しても意味がないので、
解答から見える今の到達点と塾と学校の授業を鑑みながら
必要なものを見分けて説明していくことになります。

これはちゃんと家庭教師をしていると
自ずと十八番になる部分じゃないかなと思います。
塾講師の先生方と比べると、家庭教師の方が優勢に
なりやすい数少ない要素の1つだと思います。

記憶力良すぎませんか?

子どもに限らず人はすぐ忘れるものですが、
記憶力のいい子は違いますね。

私には東大京大に合格した友達も複数いますが、
この水準の子は居なかったように思います。
覚えることに関しては、私の1/5くらいの労力で足りてそう。
雑多なものを多数頭に入れているという点であれば
友達の面々の方が水準は高かったと思いますが、
この点はそもそもの時代の違いが大きそうです。

凡人の場合、記憶には工夫が必要なのですが、
授業でそこに触れる必要がなさそうで恐ろしい。

手をかけないほうが良いと思います

こういう子はあんまりあれこれ弄らずに、
できるだけまっすぐ成長していけるような働きかけが
いいんじゃないかと思います。

〇〇にしたい、〇〇に行かせたいと親が手を加えようと
すればするほど足を引っ張る形になるので、
衣食住と心の安定を意識して、好奇心の芽を摘まない
ように見守っていくだけで良いように思います。

周りを見るともっとできる子がいますから、
言うのは簡単でも実際にできるかどうか考えると
なかなか難しいところではあるのですが。

大事なことと、二月の勝者という参考書

「分かりやすいものは常に害になる可能性がある」
ということを意識すべきでしょう。
削ぎ落とされた情報ほどたちの悪いものはありません。

分かりやすい点数や偏差値に振り回されないことです。

今は二月の勝者という良い参考書があります。
偏差値の仕組みが分からない、調べられないという
保護者様もいらっしゃるでしょうが、
この本くらいは買って何度も読むべきでしょう。

保護者様があれこれ焦っても成績は伸びないという
いちばん大事なことを教えてくれる本だと思います。

餅は餅屋です。

目標の優先順位をしっかりつけた上で
塾と先生を信用して、
後は旗振り役とスポンサーに徹してください。

多くの場合、それが一番いい結果に繋がるということを
本から読み取れたら、後はそういうものだと思って結果を
受け止めるだけかと思います。

まあ、それが一番難しいんですけれども。

※勉強の細部に関しては、マンツーマンで見る先生が
 本来一番分かるはずです。集団塾では限界があります。
 ただ、生徒さんの状況を細かく分析できる先生が
 そこまで多いようには見えないので、そこは沢山質問して
 選別することが大事だと思います。

※細かく分析できる保護者様は思うように進めてください。
 ただ、この水準の方は極めて少ないように見えます。
 指導側の私が有益な情報を貰えるくらいなので、
 凄いなと思って見ています。

私の願いはこの1点

全てのご家庭様に対して、勉強に対する選択肢が
裏目にならないことを願っています。

中学受験に取り組む全てのご家庭様も、
中学受験されなかった全てのご家庭様も、
その選択が良かったと思えるように考えて
行動していくことが大事だと思います。

選ばなかった選択肢を否定して今を肯定することは避けましょう。
それは、選んだ選択肢を間違いに傾ける行為です。

また、選択が正しいと思えるように行動を積み重ねても、
うまくいかないこともあるでしょう。
間違っていると思った時に変える勇気も必要です。

選択肢が常に複数あることを忘れないよう意識したいものです。

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