私の生徒さんのリアルな数字を少しだけ
ご紹介します。中学受験に対して過度な期待を
抱いて失敗するご家庭様のブレーキになればと
思っています。
明らかに才能のある子が滅茶苦茶勉強しても
なかなかできるようにならない世界だと分かれば、
お子さんを必要以上に怒りたくなる気持ちも
少し薄れるのではないかと思いますので。
少し距離が離れるだけで別次元
東金市から西、もしくは西北西に25～30kmほど
移動するだけで、教育への意識が別次元になる
ので意味が分かりません。
そこから更に東京方面に同じ距離だけ向かったら、
さらに熾烈になっているようにも思います。
教育において中庸という言葉は適切な地域は、
日本にまだ残っているのでしょうか。
数字をいくつかと状態と
言うてそんな詳しくは書けないのでアレですが。
基本、家に帰ったらずっと机に向かって勉強
していたとのこと。週20時間程度とのことで、
某塾上位生は本当にすごいですね。
指導当初、偏差値70がちらほらあった子ですが、
それでも算数は苦戦していました。
偏差値70に届く水準の子が、四六時中勉強して
いても改善できないのですから、成績が上がらない、
分からないというのは当たり前のことです。
怒ったところで何も改善しないのですから、
１つ１つ地道に対応していくしかありません。
それができないご家庭様に中学受験は向いて
いない、それだけのことだと思います。
これ以上の勉強時間を課されるらしい
中学受験のサポートを行う塾では、この子より
勉強量を増やしなさいと言うところが多いよう
なので、本当に恐ろしい世界ですね。
それは言い換えると、それだけやらないと成績を
上昇、または維持できないということですから。
やらざるを得ない環境を作り出すという意味では
この業界は極まっていて羨ましくも感じます。
公立の子に勉強させるのは本当に大変です。
一度始めてしまったら相当な覚悟が求められる
ことは間違いありません。周りに流されて
やるものではないとつくづく感じます。
この子でも解けるように持っていけない
それだけ勉強していた子ですが、算数を解ける
ように持っていけなくて苦戦していました。
これはほとんどの子が同じだと思います。
で、普段のテストがそこまで難しいか？
と言われると、正直そうでもなくて。
難度的には難しいですが、授業や宿題で類題を何問も
解いています。授業の黒板を写すことができ、最低限、
解説を読み進めていける子であれば、小テストの８割
９割くらいはさほど難しくないように見えます。
勉強のやり方が拙くて質が伴っていないことが
根底の問題だと感じるのですが、そこに手を入れずに
圧倒的な分量と難度で無理やり押し上げる戦法を
取らせていると考えると、すごい世界だなと思います。
サポート系の塾はその辺を頑張っているように
見えますので、積極的に活用すべきでしょう。
某二月の勝者の桜花ゼミくらい手厚いなら、
また違うとは思いますが。
失速は珍しいことではない
中学受験の途中で失速する子は少なくありません。
目先の点数を取りに行く勉強ほど失速しやすいので、
指導法や勉強法の是非は長期的に見ていく必要が
あります。
早い段階での失速は好機になることすらありますから、
失速＝失敗、低迷＝失敗と断ずるのであれば、
最初から中学受験などさせるべきではないでしょう。
質が異次元なのは間違いない
この部分を否定するつもりは一切ありませんが、
難度と分量だけはどうにかならんのかと思います。
単元の理解に半年から１年半くらい掛かる子を
普段見ていると、この方法に合わない子が
たくさんいらっしゃることが分かりますので、
お子さんに合った指導法を選んで頂きたいと
思います。
ケーキを切れない子に、平均点を軽く超える
点数を取らせる指導も面白いですよ？
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