【算数】文章題と読解力

小学算数
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私は読解力を上げないと図を書くこともできない
という立ち位置なので、紹介する方のつぶやきとは
多少見解が異なるのですが、ご紹介します。
(指導法は同じですけど)

ちょっとやそっと指導した程度では文章題を解けるように
ならないということは、多くの方が知っておいてもいい
のではないかと思います。

文章題が苦手な子の読み方

まずはこちらの先生の呟きを元に。
リンクを辿って一通り読むと良いと思います。

ワーキングメモリが主因とされていますが、
私は要因の1つかもしれないけれど主因では
ないのでは?と思っています。

一行二行を「たった」と表現されていますが、
私だってその分量を一気に読み通して理解するなんて
していません。ですので、文章が理解できるかどうかを
ワーキングメモリの問題と断じてしまうとおかしなことになります。

多くの子は読み方に問題があって、文章を全て読んだ後に
その文章全体が「こういう意味」と、一言で言えることが
文章を読めるということだと思っている子が多いように思います。

それがそもそもの間違いで、

内容を全部を頭に詰め込もうとする=メモリの無駄遣いをしている

そんな風に表現する方が正しいように思います。

どうやって改善すべきか

改善方法も書いてあったので、引用します。

文章題では、前から順に文章を読んでいき、何か新情報が出てくるたびに、読むのを止めて図に書き込んでいく。そうして最後まで読み終わった時点で図が完成しているように読む。

ワーキングメモリに頼らないからこそ理解がしやすくなるし、疲れない。
全て読んでから図を書き始めるのではないよ。

私も基本は同じ指導方針です。文章題が苦手な子は、
文章を前から1つ1つ区切って意味を読み取っていくという
文章の読み方の基本ができていません。

意味を読み取れていないので、
図にも書くことができないんですよ。

算数に限らず常にそういう見方をしているので、
全ての科目に悪影響が出ているはずです。
こういう子は沢山いらっしゃいます。

文章題ができない子に軽く指摘した程度では図を書ける
ようにはならないので、そのあたりは指導側がちゃんと
読めているか都度確認しないと改善は難しいように
思います。ボロボロ読み落とし、読み間違いをしていますので。

そうやって働きかけてある程度読めるようになったら、
次の段階として図を書かせる指導に移るというのが私の指導
の定番でしょうか。普段、図を書いていない子に書かせるのは、
案外難しいですよ。

文章題ができない→じゃあ図を書かせればいいでしょ、
という指導は成り立たないので気をつけたいところです。

図を書ければ良い訳でもなく

「文章を読む、図を書く、解法を考える、式を書く」

算数or数学ではこの流れが基本となるのですが、
この一連の流れがそもそも繋がっていない子も沢山おりますし、
(何のために図を書くか分かっていないんです)
最近は式の流れを全て覚えてなぞっていくことが数学の勉強だ、
という強烈な勘違いをされている方も相当数いらっしゃいます。

算数や数学はきちんと勉強できていない方が圧倒的に
多いので、きちんと勉強してきた方の発する情報を拾って
いった方が確実にうまくいきますよ。企業の息が掛かると
途端に嘘が増えるので、そこは注意すべきところですけれども。

また、能力がありすぎると数学は暗記だと言って暗黒面に
堕ちますので、そこも気をつけたいところです。
バランスは難しいですね。

読解力の向上には時間が掛かります

読解力の向上は、計算より遥かに時間が掛かります。

小3くらいまでの生活上の経験値と才能で読解力は
ほとんど決まってしまうので、できるだけ本を読ませる、
単語会話をしない、などといった対策がご家庭様に
求められるのではないかと思います。

その期間を過ぎたら集中的に正しい指導をしていかないと
難しいと思います。普段の生活で色々身につけられない子
だから誰かの指導が必要になる、ということだと思います。

私の指導で徐々に改善できていた子が指導時間以外では
一切読解力を伸ばせていないことがままあるくらいには
珍しくもありません。勉強しなくてもどうにかなったという
自分たちの経験をお子さんに当てはめると失敗するので
気をつけたいところです。

普段の生活においてアンテナの感度が低い子だと
読解力が伸びにくい、ということなのかもしれません。

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