今回紹介する先生に限らず幾人もの先生が仰っておりますが、
実際、その通りなんですよ。
警告する先生があまりにも少なすぎて、
算数なんぞ教えるのが簡単だと間違った感覚に
なっている方のほうがずっと多いくらいなので。
そのくらい、基礎を分かるように、
できるように指導するのはとても難しいと思います。
生徒さん側も十分な時間を取らないといけませんし、
上手く教えればどうにでもなるという訳では無いので
そのあたりが余計ややこしくしているなと思っています。
何度も警告されていたような
公文とか学研とか生徒の中心が小学生のところでは、先生が教えられるのは算数だけ、中学数学になると教えられないっていう人がいるんだけど、そういう人に算数を教えてほしくないのよね。
— あみあみ (@amiami114114) June 3, 2023
何回か見た記憶がありますが、本当に仰る通りなので。
中学受験でも理系科目で失速しないように指導することは
できておらず、文系思考の方を理転させられていません。
ものすごく手間と時間が掛かるので、大手はしませんよ。
もっとも、日本の理系問題に関しては、指導法云々よりも
理系科目を捨てて文系に特化にすれば勉強が大幅に楽になる
という受験システムが一番問題なのだと思いますけれども。
数学に繋がらない授業を受けているとどうなる？
分数、速さ、単位、比あたりは基本問題が解けるだけで
まず理解していませんから、中学で数学ができなくなるまでが
テンプレになっているように思います。
どうにかするにしても算数の大半を教え直すことになるので、
そう簡単にはいきません。普段から頭を回していないと
思考力の経験値が貯まらないので、基本問題は解けるかも
しれませんが応用問題は相当大変です。
そこから這い上がるにはかなり頑張らないといけません。
私も、能力があって点数も取れているけど算数を全然理解して
いない生徒さんをそこそこな頻度で見かけるので、複雑な気持ち
になります。ちゃんと教えてもらっていればこんなに苦労しなかった
だろうにと思うことが、もう何度もあります。
勉強なんて誰に教わっても同じと思われるのは仕方ありません。
一部の学校や個人塾の先生や家庭教師が何を言ったところで、
世の主流の考えを覆すことなんてできませんから。
ですが、実際には塾に通っていても中学受験をしていても、
算数からの教え直しが不要な子は少ないと思います。
それまでどれだけ点数を取っていても、
理解を放棄していれば突然失速するのが理系科目です。
今の点数が高ければ安泰、という訳ではありません。
分かりやすい授業を私が否定する理由
※難しい問題は分かりやすく説明することが重視されますし、
基本はそうすべきと思います。分かりやすい授業が問題に
なるのは、基礎部分の説明です。
算数や数学の基礎部分を分かりやすく教えられると
あっという間にできなくなることが多いのですが、
これが意外と知られていません。
分かるように、できるように指導することが大事なのですが。
「理解を優先し、解き方は自分で見つけていく勉強」
という、理数系で失速しない考え方をモノにするには、
小学校低学年くらいまでに十分な訓練をしないといけない
ように見ていて思います。高学年からでは相当な努力が必要です。
指導側も理解を優先する授業を受けていませんから、
今後も加速度的に数学ができない学生さんが増えて
いくようにしか思えませんし、確実に増えていると感じます。
今後も間違いなく、名の通った私立文系大学は繁盛するでしょう。
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