【指導法】言葉の指導がようやく結実してきました

指導法
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言葉が扱えないと思考できないのではないかと、
そんな風に思います。

今回の記事はちょっと徒然ですが、
一人の生徒さんの成長を振り返る感じで。

勉強の根幹にあるのは言葉、言語力

国語を教えていても、
算数を教えていても、
理科を教えていても、
社会を教えていても、
英語を教えていても。

結局、問題がわからない、解けないというのは、
言葉の扱いに問題があるからでは?ということを
実際に教えていると痛感します。

他にも手を入れるべき内容は沢山ありますが、
ここを建て直さないと何も入っていかないので、
最初に何とかした方がいいと思って対策しています。

言葉の指導としては

・てにをは
・こそあど言葉
・主語とは何か
・主語述語目的語
・使役受動
・2つのものの対比

・全てを一緒くたにして考えることを止めさせる。
(文章全てで1つの意味、数式全てで1つの意味、
 のような考え方をする子があまりに多い)

・意味のあるひとまとめを考えさせる(主語の部分、述語の部分、目的語の部分)
・最小単位に区切って前から1つずつ読み取っていく(国語も英語も数学も)

私の指導はほぼ全ての生徒さんに対し、
このあたりを延々と指導する形になっています。
(せざるを得ないという表現の方が正しいかも)

このあたりができるようにならないと国数英はどうにも
ならないのではないかと思います。正直なことを言えば、
理社も相当関係していると言わざるを得ないのですが。

言葉を扱えるようになって初めて勉強が成立する

言葉の扱いがちゃんとできるようになるとどうなるのか、
ちょうどその分岐路に差し掛かっている生徒さんが
いらっしゃいます。

この子は3年ほど指導してきているのですが、
ようやく思考が言葉で整理できるようになってきまして、
言葉で物を1つ1つ考えられるようになってきたことを
強く感じられるようになってきました。

指導を始めて言葉を土台とした最低限の思考が
ようやく身につくようになる、そう感じるのに概ね3年と
いうのは、私の経験上、最も有力な期間になっています。
半年とか2年でも一定以上の効果や結果は出るのですが、
本格的に身についたと感じるにはもう少し掛かる印象です。

思考がほとんどゼロの状態の子を持ち上げるのに
どのくらい掛かるのだろうかというのが私の知りたい
数字だったのですが、他の子もこのくらいに収束するので、
3年が1つの目安になりそうです。

※思考がゼロと思う状態
 ・選択に根拠がない
 ・いきあたりばったり、適当
 ・自分の思考を言葉で説明できない

ここまで土台を作って始めて成績の躍進が始まるのですが、
躍進に必要な勉強量を確保できるかどうかは
また別の問題なので、悩みどころではあります。

土台ができた後はご家庭様次第

畑をひたすら耕しました。
種も蒔きました。
芽が出たところまでは確認しました。
ここまでは先生側のお仕事です。

ですが、
ここからどこまで育てるかは、生徒さんと
生徒さんを育ててきたご家庭様の意識次第です。

ここからもっと頑張るなら応援しますが、
無理に頑張らせるのは違うと思っています。
私の方は淡々と仕事をしていくだけです。

社会の厳しさを知らない、
教えようとしないのが現在の風潮です。
当然、勉強量が足りなくなるケースが大半でしょう。

勉強するために必要な勉強法や思考の土台を作りたい、
そういう指導を希望される方はご相談ください。
ただ、土台を作っても勉強時間が増えるとは限りません。

できれば親の仕事として、社会の厳しさに立ち向かえる
ように、勉強が簡単なうちはしっかりやらせるべきと思います。
中学になってから慌てても遅すぎますので。

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