【勉強が大変】指導における成功とは?

保護者様の意識
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中学で必死に勉強しても五教科の点数が平均点に届かない、
そんな勉強が大変な子における指導の成功とはどういうものか
私が感じていることについて少し書いてみようと思います。

勉強が大変な子は、継続的に対処が必要

算数の大半を理解してない子に、中学校で平均点~90点くらいを
取らせるということを私は普通にやってきていますが、
そういうお話自体は外でも目にする機会があると思います。

素質がある子はその後の成績を比較的維持できますが、
私が指導している子の大半は、

  • 指導した内容は、多分に理解を促していても大半を忘れてしまう
  • 次のテスト(単元)はゼロからの取り組みなので、
    点数が維持できるかどうかは全く分からない
  • 他の科目も伸ばせる子は極めて少ない

という現実があります。

点数が横ばい~多少の下落というのは、本人の能力を
踏まえると十分に頑張ってる証拠であるということを、
保護者様は知っておくべきと思います。

80後半→30点→再度80点台

などというジェットコースターのような点数の動きを
することも珍しくありません。(実際の数字です)

効果は中学を卒業してから本格的に現れる

勉強が大変な子への指導の効果については中学で一定の
改善を示す内容もありますが、適切な指導をしていると
高校以降でより大きな効果が出るという実感があります。
(同レベルの成績の子が高校に集まるため)

生徒さんの学力の底上げを丁寧に行っている先生方は、
こういう事例を少なからず経験しているのではないでしょうか。

ですから保護者様は、

点数が上がらない=指導力が低い

などと簡単に断じてしまうのではなく、先生にじっくり
お話を伺って、どこに問題があって今後どうしていくかを
十分に相談するのが良いのではないでしょうか。

塾の場合は家庭教師以上に効果が出てくるのに
時間が掛かりますので、さらに判断が難しくなると思います。

点数以外に見られる指導効果とは

私が実際に指導して実感している内容になります。

  • ・自己肯定感の向上と、それに伴う友達関係、人付き合いの改善
    (いじめ問題、引っ込み思案の改善など)
  • ・社会に出た時に困らない程度の最低限の能力の獲得。
    (最低でも小4~小5程度の国語力、小6算数までの計算を
    一通りできるようにしておくとよいと思います)
  • ・高校に進学した時に、不思議なほど上位に上がることができる
    (上位の学生さんがいなくなった時が本番です)
  • ・うまくいかないことがあっても、踏ん張れるようになる
    (諦めなくなる)

適切な努力をすると相応の良い結果が得られるという経験は、
自己肯定感を構成する軸として、何物にも代えがたい要素となります。

この経験を学生時代の間に積ませると、多少うまくいかない
ことがあっても踏ん張れるようになることが本当に多いです。
いじめられる状況をひっくり返した子も何名もいらっしゃいます。

勉強が大変な子に対しては、成績の向上を重視するよりも、
自分は社会でうまくやっていけると思える自信を持ってもらうこと
の方が、遥かに大事なのではないかと思います。

また新しく、努力が実った生徒さん

ちょうど、そんな努力が実った子がいらっしゃいますので、
別の記事で書いてみたいと思っています。

一年前から私だけが上手くいくよとずっと言葉にしていて、
今回、その目標が達成できた生徒さんになります。
(もっとも、目標が達成できていなかったとしても、
 この子なら次で踏ん張ってどうにかしたと思います)

方程式の会得に1年掛かった後またできなくなり、
追加でさらに半年、そこからさらに半年を要しました。
英語については文字通りの壊滅状態で改善は叶いませんでした。

頑張ってもそのくらいが精々なので努力の問題ではないのですが、
それでも普通の方でしたら苦言しか言わなかったでしょう。
だからこそ、そういう生徒さんの苦労がわかる人の指導が必要だと
お伝えしている訳なのですが。

成績が全てなのか

成績だけが全てなのでしょうか。
成績よりも大事なものにも目を向けるべきではないでしょうか。

成績よりも大事なものが見えてきたら、どんな子に対しても
教育というのは非常に重要なもので、指導を適切に行うことは
極めて難しいという認識になっていくのではないかと思います。

そう思って頂ける大人が少しでも増え
意味もなく貶される子どもが少しでも減ることを、
私は願ってやみません。

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