【算数】正答率が低かった直角三角形の面積の問題

指導法
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2021年度、
令和3年度の全国学力テストの問題になります。

ネット上ではそこまで話題になっていないようなのですが、
記事になっていたのでご紹介します。

元記事と参考サイト

激震でも何でも無いと思いますが。

正解率は55%教育界に激震…小6が直角三角形の面積を
求める問題に大苦戦する理由

「正解率は55%」教育界に激震&小6が直角三角形の面積を求める問題に大苦戦する理由 図形オンチが1日で解消するドリル
三角形の面積の求め方は小学校で習う。だが、2021年の全国学力テストで出題されたある問題の小6の正答率は55.4%だった。東京学芸大学附属小金井小学校教諭でリクルート「スタディサプリ」算数担当の加固希支男さんは「図形のセンスが身につけば、さまざまな問題解決に必要な情報を見つける力がつき、将来社会に出て仕事をするときにも...

問題と回答、正答率はこちらが便利です。

【2021年度全国学力テストの問題と解答】

【2021年度全国学力テスト】問題と解答を掲載しています
2021年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の問題・解答を掲載しています。

国の調査結果はこちら。

令和3年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料

https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/

典型的な問題でした

多くの小学生が確実に数回は解いている問題で
ひっかけ問題と言うほどの問題ではありませんでしたが、
多くの方が思う以上に正答率が低かったと思います。

最近は考えさせず、公式を覚えて使うことに主眼を置く授業に
なっているため、正答率がこの程度に留まっても何もおかしくない
というのが個人的な印象です。

尤も、考えさせる授業をしたところでそちらはそちらで問題が多数あるので、
先生が悪いor教科書が悪いor〇〇すれば良い、という論争が続く限り
何も変わらないでしょう。事実、もう30年近く何も変わっていないのですから。

結局、地域ぐるみで必死に指導法を改善していくか、
算数や国語の授業時間を増やさない限り状況は変わらないと思います。
前者は現場に負担が掛かるだけなので、後者の方向で改善が進んでくれ
るとよいのですが。

東京の平均点が想像ほど高くない

最も中学受験が盛んな東京の算数は平均点全国1位ではありますが、
全国平均より4点高い程度と、他を大きく突き放しているわけではない
というのが不思議なところです。

仮に5人に1人が中学受験の勉強をしていて、そういう子達が平均点9割
くらい取ったとすると全体の平均点は4点上がって丁度よくなりますが、
そんなものなのでしょうか。

全体の成績が下がっているが故に中学受験が加熱するという流れになって
いるとするとちょっと嫌な感じがします。

公式主体の授業は良くないと私も思いますが

私も公式否定派というか仕組みを丁寧に丁寧に考えさせることで結果を
出していますが、こういう指導も万能ではないんですよ。

考えさせたらずっと間違えない、そんな都合のいい指導はありません。
最低でも2倍の時間、5倍の手間をかけるくらいの意識がないと考えさせ
る指導は難しいということは、実際に指導をしてみると痛感すると思います。

私の生徒さんで中学数学の偏差値を75まで伸ばした子がいらっしゃいますが、
三角形の面積を公式で教えなかった結果、小学生の間に10回弱ほど
面積の考え方を一から全て説明し直すことになりました。
当然、今回の学力テストのような問題も頻繁に間違いました。
圧倒的な能力がある訳でもない子を伸ばす場合、実際はこんなものですよ?

大事なことは効果のある指導法を探すことではなく、
考えさせる取り組みを何度も何度も何度も何度も繰り返して
楽しみながら勉強していくことなのではないかと個人的には思っています。

勉強に王道なんてないのですから。

ちょうど面積の話題を書いた記事があったので

よろしければこちらも。

【指導法】私の指導法。論理的思考力を伸ばす授業とは?
私の授業は、論理的思考力を伸ばすことを意識して教えています。 論理的思考力というとちょっと大げさなのですが、 私の授業では「なぜそうなるのか」ということを 生徒さんの言葉で話してもらうことを基本として授業をしています。 短期...

論理的思考力を伸ばすのに簡単な方法などありません。

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