パズルは試行錯誤の意識を身につけるのにとても役に立ちます。
どんな出来事だったの?
小学5年生の私の生徒さんのお話です。
クラスで一番勉強のできる子がパズルにハマって、
自作の「数独(ナンプレ)」の問題を作って来たそうです。
その問題を私の生徒さんがいとも簡単に解いてしまって驚かれたというお話でした。
この子は最近の学校のテストであまり点数が取れていなかったので
問題を作ってきた勉強のできる子は相当驚いたらしいのですが、
このお話を私にして下さったご両親が一番驚いたのではないかと思います。
夏休みに解いてもらったパズルが効果的だったようです
今の小学校で出される問題は一昔前に比べて難易度がかなり低いため、
答えが瞬時にわかる問題ばかり解いている現状があります。
そのため、少し考えないと答えが出ない問題を反射的に分からないと言って
解くのを諦める子が非常に多いということを肌で感じています。
あまりにも解けない子が多い、説明できる先生が少ない、
時間が足りない、教科書が薄い、このあたりが原因でしょう。
そういう現状を鑑みてこの子には考えることと試行錯誤の意味を
理解してもらうために夏休みの期間だけパズルを取り入れていたのですが、
それがうまくいったようです。
そのパズルには数独の問題はありませんでした。
ということは、この子は自分で数独の解き方をその場で考えて
解いたということになります。これはとても凄いことです。
小学生向けのパズル本(ドリル)は今たくさん出回っています。
本に書かれている難易度や学年にこだわらずに
簡単なものから1つずつパズルを解きながら遊んでいくと、
自然と思考力が付くようになってよいと思います。
パズルはご両親やご兄弟と一緒に解くのも楽しいと思います。
ご興味がありましたら、ぜひお試しください。
計算問題を解かせるよりずっといい効果が得られるでしょうし、
意外と大人の方が苦戦されることも多いと思います。
お薦めのパズルの本
賢くなるパズル 基礎編 (宮本算数教室の教材)
発売日:2007/03/06
価格:¥648
Amazonのレビューでは幼稚園児や小学1年の子に解かせたなどと書かれていて
レビューの中でも自分の子が凄いぞ論争をしていますが、
今回紹介した子は小5の夏休みの時にやってもらいました。
退屈するくらい簡単に解かれる子だと次の難易度に進むべきと思いますが、
基本、大人が見て簡単と思えるくらいの内容から始めた方が良いようです。
スイスイ解いていけるのはとても楽しいようです。
「幼稚園児でも解ける」と言われている難易度の問題から始めてあっという間に
クラスで一番勉強のできる子にびっくりされるくらいになったのですから、
無理に難しい問題をやらせてパズル嫌いにさせるより、
まずは簡単な問題から生徒さんのペースで解かせたほうがよいと思います。
賢くなるパズル かけ算 初級 (宮本算数教室の教材)
発売日:2006/07/25
価格:¥648
こちらのパズルの本が数独の問題を解くのに役に立ったと思われます。
今回ご紹介した生徒さんに中級から解いてもらったら全然解けなかったので、
初級から始めるのがよいと思います。
宮本算数教室の教材シリーズの一覧はこちらで見れます
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