【傾向】今の小学算数の問題点をいくつか挙げてみます

最近の学校(教科書)の傾向
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さくらんぼ算とか、小5の分数のかけ算や割り算とか、
後々まで足を引っ張るやり方を最初に覚えさせるのは本当に止めて
頂きたいのですが、とりあえず根本的なところを挙げておきたいと思います。

根底は教科書の質が低下しているという点に尽きます。

小学数学の問題点

・30年くらい前の教科書より問題数も難易度も2段くらい下がった
・考えさせたいという思惑はあちこちに伺えるのですが、
 何故そうなったかという答えが教科書に書かれていないので
 一人で勉強することができない
・根本的に説明が全く足りてない

教科書の内容が薄くなっているのは中学校でも同様で、
そのために理科と数学が非常に難しくなっています。
説明が減っているということは、
何もかもを丸暗記しないといけないということを意味しています。

思考力を育てると言っているのに、フタを開けると丸暗記しかさせてない。
だから難しくて意味がわからなくて勉強が嫌になる。
それが今の教科書の問題点の本質です。

思考力を育てるにはまずしっかりとした知識が必要なのに、
教える知識の量を減らして思考力を育てようと思っているのでうまくいっていません。

説明が足りてない例を1つ

小5の「見積もり」という概数を使って計算させる単元の酷さには本当に参りました。

ほぼ説明無しでたったの2ページ。
書かれているのは予算の見積もりという簡単なもの。
7150円を7000円と考えると楽に計算できるよ程度です。
図はでかでかと書かれていますが、中身からっぽです。

一方、ワークは何の説明も無しにいきなり人口密度を計算させられて、
先生もなぜ間違っているのか書いてくれずに答えに×だけ付けて返してきました。
人口密度の計算は少し前のところで一単元使われているのですが、
そこは切りのいい数字しか使っていないので概数が必要なんて思うはずもなく。

「式を立てる段階で概数を使う」という考え方を教えるのがこの単元の本筋なのに、
それが教科書にもワークにもどこにも書いてない。先生も補足で書いてくれていない。
上から2桁でいいのか3桁でいいのか、どうしてそれでいいかも書いていない。
もう、唖然としました。

高校化学の有効数字の考え方をここで使えと言っているのかと思ったくらいです。
実際、有効数字の考え方を使わないと正解できない問題でした。

今は学校の授業や教科書だけでは足りない

一昔前は教科書の問題を全て解けるようにしておけば中学校に上がっても
何も困らなかったのですが、今はそうもいかなくなっています。
問題が簡単になりすぎたために、小学生の頃にちゃんと勉強していた子でさえ
中学校で躓くという本末転倒な状態になっています。

せっかく頑張ってたのに急にできなくなったら、
自信がなくなって勉強しなくなってしまうのは当然とも言えます。
生徒さん側に落ち度はありませんし、
自分は勉強ができないと思ってしまうのも仕方ないと感じます。

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