【勉強法】勉強を習慣化させることよりも大切なこと

勉強法
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小学校低学年であればいざ知らず、
中学からの習慣化は相当難しいと思うところではあるのですが。

塾に行ったり家庭教師を雇えばすぐ習慣化できるようになると思うことは
本当に危険なのですが、習慣化が学習の奥義のように感じる記事が
そこかしこに溢れているので、実際にはなかなか難しいのかもしれません。

私が実際に生徒さんに勉強を習慣化させようと考えた場合、
それに必要な要素を書き出すとものすごい量になるため、
今回はちょっとした一例を書いてみようと思います。

今回、随分とやる気のある子が多くて

長く長く畑を耕し続けた効果が出てきているのか、
今回のテストはやる気のある生徒さんが多くて私も頑張らねばと
いう気持ちになっています。

で、そのやる気のある生徒さん達の指導歴なのですが、
大体2~4年くらいの時間がかかっています。
指導力が無いから時間が掛かったと思われますか?

保護者様が期待しすぎて三度四度潰れそうになった子がこの中にいらっしゃいます。
理解しても覚えてもすぐ忘れ、やり直しを何度繰り返してもなかなか点数に
繋がらない子がこの中にいらっしゃいます。
自分が解ける問題しか解かず、少し工夫すれば解けるような問題ですら答えがすぐ
分からなければ拒絶していた子がこの中にいらっしゃいます。

こういう子たちが自発的に勉強するようになるのは簡単な事ではありません。
大人の都合で子どもを引っ張ってもよいことは無いと、
そういう強い意識で指導し、芽吹くまで延々と待ち続けることがどれだけ難しいことか。
それをご理解頂ける方はどれだけいらっしゃるのでしょう。

そこに意識を向ける方が多ければ、日本の教育業界はもっと明るいものに
なったのではないかと思うばかりです。

短期間で大きく変わった子もいらっしゃいましたが

全く勉強していなかった(正確には勉強できなかった、can’t)子でしたが、
勉強ができるようになっていじめられなくなり、
よく生徒さんを見ていた先生から授業中に名指しで褒めてもらい、
それでもっと頑張りたいという言葉が出てきた子もいらっしゃいました。

この子は幸運が複数重なったということもあって、短期間で勉強に価値を見出して
頂くに至りましたが、それでも2ヶ月ほど掛かっています。

今まで挙げた子はいずれも特に秀でた学力や能力がある訳ではありませんが、
どの子も私の授業で楽しく勉強していることだけは間違いない事実です。

能力などとは関係なく寄り添いながら楽しく勉強し、少しでも結果を出した時に
みんなで喜ぶことが教育の一番大事なところなのではないでしょうか。
これを続けることによって、いつの間にか最終目標に到達していたというのが
本来の教育として目指すべきものではないかと、私は思ってしまいます。

高すぎる目標より、目の前の小さな頑張りを大切に

生徒さんの状態を常に見ながらアクセルの踏み具合をコントロールし、
これを数年続けてやっとできるようになるのが勉強の習慣化だと私は思っています。

あまりにも高い目標を最初に掲げ、目標に届かないお子さんを見て嘆く前に
まずは目の前の問題を一緒に解くことから始めて頂きたいと、
頑張って解いたことを褒めることから始めて頂きたいと、
私はそう思わずにはいられません。

千里の道も一歩からと言うじゃないですか。

子ども達のために保護者様ができることは、
多くの方が思うよりずっと多いと私は思いますよ。

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